Pique(ピクゥエ)とは、基本的にベッコウ、象牙、真珠母貝などの有機素材の表面に、金、銀、まれには真珠貝などから作られたデザイン模様を、一種の象嵌状に連続して押し込み、その連続模様を楽しむ技法を言います。

Piqueの技法は、ルイ14世の頃のフランスで生まれた技術で、その後オランダ、英国へと移転します。英国に渡り19世紀半ばまではトレイ、小箱、化粧道具入れなど実用具の装飾に多く用いられ、その後純粋な装身具用に用いられるようになりました。しかし、19世紀末頃を最後にpiqueは歴史の舞台からその姿を消します。

技術が途絶えてしまってから現代までの100年の間に、多くの宝飾職人達が、再びピクゥエを作り出すために何度も製作することを試みましたが全て失敗におわり、結局再現することの出来ない幻の技術として現在に至ります。 現在では塩島敏彦による技法が世界で唯一のpiqueの製造技法なのです。

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